採用試験のとき、みんなで一緒に焼き魚を食べて、 その食べ方で採用するか否かを決める会社があります。
その会社の名物社長曰く「その人のすべてがそこに表れるので、 今までにその採用方法で一度も失敗はない」と。
まぁ、絶対にテレビ用のコメントなので、 失敗した例はいくつもあるとは思いますが。
それに、これだけ大っぴらに言っていれば、 みんな焼き魚の食べ方を研究するはずです。
お話は変わって、私の知り合いに面白い人間分析をする社長がいます。
そのやり方とは、お花当番です。
お花当番とは、オフィスの入り口に飾るお花を 当番制で生けるシステムです。
毎週、1人ずつ交替します。会社から支給される予算は3000円。
その範囲内でお花当番は、オフィスに合ったお花を生けます。 そこには縦30cmほどの真っ白な花瓶があります。
会社の顔の場所ですし、お客さんに一番早く目に触れる場所ですし、 社員のヤル気にもつながり、ホッと癒されるお花をみんな考えます。
そこで社長は「社員の性格が一発で分かる」と言いました。
その花の種類、色、香りを目の当たりにすれば、 一目瞭然だと。
いくら体裁を整えようとしても、お抱えの花屋の店主がいようとも、 それを認めた社員の内なる部分は絶対に変わらないそうです。
そこで、どの花の何色だったら、どんな性格なのか?
マウス片手のみなさんも興味が津津ですよね?
申し訳ありません。まったく訊いていません。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
春先なら、そこらにあるスギの枝を切って生けると、 花粉が舞い散ってだれも寄り付かない会社になります。
まぁ、焼き魚でもお花当番でもなんでもいいんですが、 とにかく、その人を判断する独自の方法を見出しましょう。
ちょっとやそっとの鍛錬では変えることのできない、 生まれ持ったすべての習慣がそこに表れてしまうような。
この場合って「表れる」と「現れる」のどっちなのでしょうか。 両方とも意味が通じるように思います。
ご存知の方は、間違っても私までメールなど送らないで下さい。 鬱陶しいだけですので。
スペシャルな方法など要りません。
日常の中で、その人の生まれ持った部分が垣間見られる方法が、 きっとあるはずです。ひまわりを生ける奴がいるかも知れない。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━