砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1784滴:真説~喜びのタネを蒔こう♪

小さな会社の社長の口癖。

それは「縁あってうちに入った社員だから幸せになって欲しい。 うちと関わったお客様も幸せになって欲しい」という実にウソ臭いものです。

本当にウソ臭くて胡散臭い口癖ですよね。

でも、これが不思議なことに言っている本人は、 まんざらウソを言っているとは思っていません。

真剣にそうしたいと思っている社長は多いです。 しかし、そのような結果をもたらすための行動が伴っていないのも事実です。

要は、そんな能力もないくせに立派な理想を掲げるんじゃねぇ!って感じぃ。

能力というか器量と度量がまったく足りません。

あ、今日のお話はそんな愚痴っぽい内容ではなく、 社長の口癖の中身を変えようというものでした。

社員やお客様を幸せにしよう!という無意味でムダな努力はやめましょう。

まず第一に、幸せとは何でしょうか?

どうせみなさんの錆び付いた頭では分からないでしょうから、さっそく答え。

幸せとは、自分の願いに対して十分に満たされたときの反応です。

だから、ベンツが手に入ったとき、大好きな女性と結婚できたとき、 幼い頃から憧れていた職業に就いたとき。

とっても幸せな気分ですよね?

でも、その気分は刹那で終わってしまいます。ほんの一瞬ということです。 うたかたの夢とはよく言ったものです。

ベンツには慣れてしまうし、大好きな女性も一緒に暮らせば飽きが来るし、 憧れだけでは食っていけない職業ということも働き始めてから気が付くし。

では、中締めです。幸せとは、ある一定の条件が満たされたときに発生する 安っぽいアドレナリンに過ぎません。

だから、絶えず自分が「正の位置」に居るときしか感じられません。

ところが、喜びはどうでしょうか。

喜びとは、今の自分の身にどんな大きな問題が降り懸かっていようとも、 積極的に楽しもう!という否応(いやおう)無しの態度です。

なので、自分が「負の位置」に居ても普通に感じることができます。

う~ん、どうやってまとめようかしゃん。。。

ちょっと気分転換にヤケドしそうなほど熱い森永のココアを飲んできます。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

案の定、口の中の皮がめくれました。せっかちなもので。

社員やお客さんを幸せにすることは簡単です。

お金を掛ければ今日にでも達成できます。 ベンツやクルーザーを買い与えれば、ほとんど幸せになります。

がしかし、その幸せな気分も、もって3ヶ月です。

絶えず「正の位置」に居させなければならないので、 お金が掛かって仕方ありません。

ところが、1円も掛けずに社員やお客さんを自分の方へと 引き寄せる方法があります。

喜ばせることです。

そんなもん、言葉1つでどれだけでも喜びますって。

しかも、相手が「負の位置」に居るときの方が効果は覿面です。

覿面は「てきめん」と読みます。キーを打って変換したら出てきました。 45年近く「テキメン」だとばかり思っていました。ちょっと感動です。

あ、申し訳ありません。口の中の皮がビロビロなので、 イソジンでクチュクチュうがいをしてきます。

幸せは、お金が掛かって耐久時間も短い。 喜びは、1円も掛からずに長く持ちます。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━