砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1811滴:仕事は辛いもの。でも、

来春に長女が就職するので、世の中というか特に会社、仕事とは どんなものなのかを父として偉そうな態度で説明してやりました。

まず「今の気持ちは?」と訊ねると「ワクワクしてる♪」と彼女は答えた。

もうこの段階で0点です。

基本的に、仕事は楽しいものではなく、辛く苦しいもの。 もっと言えば、延々と続く罰ゲームみたいなものです。

「熾烈な競争が毎日毎日、続くんだよ」とパパ。

「高校のときだって毎日競争だったけど楽しかったよ」と娘。

たしかに、1点を争う高校時代も競争です。しかし、 親に、社会に、先生たちに支えられている中での競争です。

ところが、半義務教育の高校生活から一歩世の中に出ると、 まったく下支えのないテーブルの上での蹴落とし合いです。

まぁ、高層ビルの間を命綱をつけずに綱渡りをするような感じです。

切磋琢磨なんかではなく、熾烈な蹴落とし合い。それが会社であり社会。

会社は、ありがたい存在ですが、 往々にして敵となる場合も多い。

半義務教育の高校生活では、ライバルに勝ち抜こうとしますが、 一歩外の世界に出れば、蹴落とされないようにすることが賢明です。

仕事とは、生活のためのツールであって、それを与えてくれる場所が会社。

楽しい云々の問題ではなく、求めるとすれば「楽(らく)」かどうか。

ちょっとでもいい暮らしがしたいから働く。 今の生活を守るために嫌いな仕事でもやる。

それが、95%以上の現実です。

仕事は辛いもの。でも、それすらないと苦しいもの。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

これだけ洗脳しておけば、多少のことなら耐えられるのでは。

自分で興した会社に於いてなら、 中には楽しい仕事もあるかも知れません。

が、サラリーマンで「仕事が楽しい」と言う奴など皆無です。

万が一、居るとすれば、そう信じたいナルシストか、 将来の独立資金のために小銭を貯めているエクソシストのどっちかです。

それか、単なる勘違いか。

仕事は「何十年と続く罰ゲーム」と思えば割り切れます。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━