昨晩、DVD録画をしておいた『点と線』を最後まで観たら、 午前1時を余裕で回ってしまって今、眠くてフラフラです。
そのドラマを観ながらサラリーマン時代の自分を思い返しました。
ちなみに、『点と線』にそのような回想を促すシーンなど1つもありません。
どうして12年間も無難に勤めていた会計事務所を辞めたのだろうか?
まぁ、飽きたというのが率直なところですが、 では一体、どうして私は飽きたのだろうか?と。
思うに、その環境にどっぷり浸かってしまったんでしょうね。
ここまでやれば取りあえず御の字。 これから先へは行ってはいけない。 これ以上言うと確実に社長は怒る。
サラリーマンとしては、置かれた環境に完璧に適応しているじゃないですか。
だから、続かなかったのでしょう。
ズッと何十年と右肩上がりの時代が続けば、 定年までそこに居られたのかも知れません。
しかし、そんなことは絶対にあり得ません。
それまでは、世の中も会社も私も順調な時代でした。しかし、 それが急激に変化し出した。昨日までの環境が急変し始めた。
すると、もう対応というか適応できません。
それはなぜか?
ここまでやれば取りあえず御の字。 これから先へは行ってはいけない。 これ以上言うと確実に社長は怒る。
このように、サラリーマンとしてそれまでの環境に適応し過ぎたからです。
まったく適応しないと10年も持ちませんが、 完璧に適応し過ぎると12年で辞めるハメになります。
その会社の体質や企業風土にどっぷり浸かる(適応する)と、 分度器で言う1℃程度の方針転換にさえもついていけません。
だから、そこそこの適応能力だけで十分ですし、 それ以上適応することは、かえって自分の首を絞めることになります。
ボーっと『点と線』を観ながら、そんなことを思っていました。
自然界の動物でもきっとそうなのではないでしょうか。
その環境に適応し過ぎたものほど絶滅しやすいのでは。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
右肩上がりの時代は、どこのどいつでも上手くいきます。 それがちょっと下がり出すと途端にバタバタし始めます。
そのとき一番苦しむのが、昨日までの環境に適応し過ぎた連中です。
まぁ、今になって気づいたところで1円にもなりませんが。
申し訳ありません。
モーレツに眠いのでジュリア・フォーダムを聴きながら爆睡します。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━