砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1816滴:絶滅の条件

昨晩、DVD録画をしておいた『点と線』を最後まで観たら、 午前1時を余裕で回ってしまって今、眠くてフラフラです。

そのドラマを観ながらサラリーマン時代の自分を思い返しました。

ちなみに、『点と線』にそのような回想を促すシーンなど1つもありません。

どうして12年間も無難に勤めていた会計事務所を辞めたのだろうか?

まぁ、飽きたというのが率直なところですが、 では一体、どうして私は飽きたのだろうか?と。

思うに、その環境にどっぷり浸かってしまったんでしょうね。

ここまでやれば取りあえず御の字。 これから先へは行ってはいけない。 これ以上言うと確実に社長は怒る。

サラリーマンとしては、置かれた環境に完璧に適応しているじゃないですか。

だから、続かなかったのでしょう。

ズッと何十年と右肩上がりの時代が続けば、 定年までそこに居られたのかも知れません。

しかし、そんなことは絶対にあり得ません。

それまでは、世の中も会社も私も順調な時代でした。しかし、 それが急激に変化し出した。昨日までの環境が急変し始めた。

すると、もう対応というか適応できません。

それはなぜか?

ここまでやれば取りあえず御の字。 これから先へは行ってはいけない。 これ以上言うと確実に社長は怒る。

このように、サラリーマンとしてそれまでの環境に適応し過ぎたからです。

まったく適応しないと10年も持ちませんが、 完璧に適応し過ぎると12年で辞めるハメになります。

その会社の体質や企業風土にどっぷり浸かる(適応する)と、 分度器で言う1℃程度の方針転換にさえもついていけません。

だから、そこそこの適応能力だけで十分ですし、 それ以上適応することは、かえって自分の首を絞めることになります。

ボーっと『点と線』を観ながら、そんなことを思っていました。

自然界の動物でもきっとそうなのではないでしょうか。

その環境に適応し過ぎたものほど絶滅しやすいのでは。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

右肩上がりの時代は、どこのどいつでも上手くいきます。 それがちょっと下がり出すと途端にバタバタし始めます。

そのとき一番苦しむのが、昨日までの環境に適応し過ぎた連中です。

まぁ、今になって気づいたところで1円にもなりませんが。

申し訳ありません。

モーレツに眠いのでジュリア・フォーダムを聴きながら爆睡します。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━