組織を回すにも新製品をプレゼンするにも、必ずそこに相手はいます。
それが社員であったり、見込み客であったりと。
Q:では、どうすればそれらを思い通りに操ることができるでしょうか。
A:あなたが持っている力のすべてをそこで出し切らないことです。
あなたがハンマー投げの選手ならば、 持っている力のすべてを出し切ればOKですが、
必ずそこに相手(人間)がいる場合には、 力を抜いて接したほうが上手くいくケースが多いです。
要は、一番強い手が最善の手だとは限らないということです。
そう、相手がいる場合にはね。でも、壁と格闘するなら全力を出せばいい。
今、目の前に大金持ちの見込み客が座っています。
あなたが額に汗を掻きながら全力でプレゼンしたところで売れません。
買うか買わないかの決定権は相手が持っています。
だから、いくらあなたが優秀なセールスマンであっても、 最後の決定権だけは相手に委ねなければならないのです。
結局、自分1人では何もできないということです。
それ故に、持っているすべてのエネルギーを一気に注ぎ込むのではなく、 キャッチボールを続けるために力を抜いて接したほうが上手くいきます。
たった1人で決着がつく仕事ならば、 思いっ切り全力を出せば済みますが、
そこに相手がいる場合には、一番強い手が最善の手だとは限りません。
組織も商売も、人間の感情で左右される部分がほとんどだと言うことです。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
たしか、何かの雑誌をボーっと読んでいたときに、 ふと頭に浮かんだのが今日の本文の内容です。
コメダ珈琲で読んだ『週刊漫画』や『プレイボーイ』でもないだろうし、 十六銀行でめくった『女性自身』にも書いてあるようには思えませんし。
だから、そんなことはどうでもいいんです。
よく思うんですが、自分1人だけで決着できる仕事ってありませんよね。
職人のように黙々と何かを作る。でも、それを売って対価を得るためには、 必ずそこには相手(人間)が介在するはずです。
自動販売機に向かって売込みをする人なんてまずいませんので。
ちなみに、介在という言葉の響きが無性に好きです。
持っているすべてを出し切ることが、 必ずしもいいことだとは思えません。
むしろ、手加減をしたほうが相手の出方が分かっていい場合もあります。
努力・忍耐・根性などのように全力を出し切ることが美徳なのは、 壁に向かって黙々とボールでも投げているときだけです。
そこに相手がいる場合、一番強い手が最善の手だとは限りません。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━