砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1834滴:赤字と点滴

別に赤字が3期続いても「会社を閉じなさい」という法律はありません。

ただ、まともな銀行(金融機関)が相手にしてくれないだけです。だから、 資金繰りが回らずほとんどの会社が潰れる。

元々、鳩山家のように潤沢な資産があり、融資を受ける必要がなければ、 会社が赤字であろうが個人がイボ痔であろうが存在することはできます。

今、身の回りの多くの人々は、この時世のためか景気のせいなのか、 すべてにおいて「答え」を出そうと「正解」を導こうと焦っています。

しかし、そんなことはどーでもいいんです。

肝心なことは、答えが分からなくても、見つからなくてもやっていけること。

もっと言えば、答えが分かったところで生き続けられる保証などありません。

暇な連中がよく口にします。存在(この世に生まれた)理由を。

この世に生まれた理由や生きる意味について思い悩む暇があるならば、 何があっても死なない工夫をもっと真剣に考えたほうがいいのでは。

それは、個人も会社もまったく同じことです。

たとえ答えを出しても、著名な誰かに答えを導いてもらっても、 それですべてが改善される訳でもありません。

一番いいのは、答えが分からなくても、答えが見つからなくても 無事にやっていけることではないでしょうか。

そこで生きる意味について悶々と思い悩むより、 ここで死なない工夫を考えることのほうが絶対に大切です。

赤字が3期以上も続いても、腕に点滴を打ち続けても、 六法全書に「幕を閉じなさい」とは書いてありません。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

と、私は思う。

先が見えないと、目の前に大きな壁が立ちはだかると、 みんな一斉に「答え」を探そうとします。

気持ちは分かりますが、あなたが2~3時間考えて簡単に答えが出るのなら、 世の中の景気がこんな状態になっていませんよね。

答えが分からなくても無事にやっていければいいじゃないですか。

法治国家では、それが可能です。

生きる意味がないからと自ら命を絶つバカ野郎がいますが、 元々、意味など最初からないからこの世に生まれてきた訳で、

1日でも長く生き続けられるように死なない工夫をすることが、 私たちに与えられた使命なのではないかと朝っぱらからふと思う。

そしてそれは、赤字の会社も点滴を打っている個人もまったく同じです。

いろいろありましたが今年最後となりました。良いお年をお迎え下さい。

でもって【ダントツ日記】は、元旦から淡々と完全日刊で書き綴ります。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━