砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1838滴:社長が悪い

今、オフィスでお弁当を食べているみなさん、 物理的に暗くはないでしょうか?

巷では、地球温暖化を大義名分として 片っ端から電気を消して回る社長が増えているようです。

まぁ、1円でも経費を削りたいというのが本音でしょう。

電気のルクス(照度)と社員のルックス(笑顔)とは比例するのに。

そして、もう1つ。

日報のチェックが厳しくなっていませんでしょうか。

それまでは日報の「に」の字も口にしなかった社長が、 急に「日報は当然の業務だ」とか言い出し、書かされ始めたとか。

また、それまで書いていた内容では物足りず、お客様との具体的な 会話文までも書き記せなどと、さらに詳細に記述するよう命じられたとか。

終末です。

終りが近い会社の社長は、あらゆる経費を削減し出し、 日報の管理に力を入れ始めます。

それはなぜか?

会社の業績がこんなに落ち込んだのは、社員の働きが悪いから。 もっと社員の尻を叩かなきゃいけないと勘違いをしているから。

と思っているからです。

すべては社長1人の責任なのに。

いくら不景気だとは言え、儲かっている会社は腐るほどあります。

しかし、あなたの会社は口から青い絵の具が出そうなほど青色吐息です。 どうしてそうなったのか?一体何が悪かったのか分かりますか?

答えは簡単。景気が悪いせいでもお客さんの質が悪いせいでもありません。

社長が悪い。

景気が悪くなることを予測して対処できなかった社長が悪い。

社員を満足に使いこなせない、教育できない社長が悪い。

そんなろくでもない客しか集められない社長が悪い。

そして、このような哀れな社長がとる行動の最も顕著な例が、 地球温暖化を盾にした経費の削減と理不尽な日報の管理です。

その2つで得る利益どころか、失うもののほうが遥かに大きいのに。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

基本的に自己防衛反応が過剰になるために、 余分なものを削ろう!社員をもっと働かそう!としか考えられません。

こんな兆候が表れた時点で末期です。

そうなる前に手を打った会社が今でも調子がいいのだし、 この先もある程度までは成長し続け、ある時点で自ら終わろうとします。

頭のいい社長は、商売の行き着く先は破産しかないと分かっているので、 そこそこまでやったら自ら幕を閉じようとします。

そうでない社長は、未来永劫繁栄が続くと何の根拠もなく信じているので、 ふと気づくと赤紙が貼られる状態に陥ります。

自ら幕を下ろすことと裁判所から差し押さえられることとは、 エッフェル塔とブドウ糖くらいの差があります。

オフィスの電気を消したら暗くなる。 物理的に暗くなったらお先も真っ暗。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━