今、オフィスでお弁当を食べているみなさん、 物理的に暗くはないでしょうか?
巷では、地球温暖化を大義名分として 片っ端から電気を消して回る社長が増えているようです。
まぁ、1円でも経費を削りたいというのが本音でしょう。
電気のルクス(照度)と社員のルックス(笑顔)とは比例するのに。
そして、もう1つ。
日報のチェックが厳しくなっていませんでしょうか。
それまでは日報の「に」の字も口にしなかった社長が、 急に「日報は当然の業務だ」とか言い出し、書かされ始めたとか。
また、それまで書いていた内容では物足りず、お客様との具体的な 会話文までも書き記せなどと、さらに詳細に記述するよう命じられたとか。
終末です。
終りが近い会社の社長は、あらゆる経費を削減し出し、 日報の管理に力を入れ始めます。
それはなぜか?
会社の業績がこんなに落ち込んだのは、社員の働きが悪いから。 もっと社員の尻を叩かなきゃいけないと勘違いをしているから。
と思っているからです。
すべては社長1人の責任なのに。
いくら不景気だとは言え、儲かっている会社は腐るほどあります。
しかし、あなたの会社は口から青い絵の具が出そうなほど青色吐息です。 どうしてそうなったのか?一体何が悪かったのか分かりますか?
答えは簡単。景気が悪いせいでもお客さんの質が悪いせいでもありません。
社長が悪い。
景気が悪くなることを予測して対処できなかった社長が悪い。
社員を満足に使いこなせない、教育できない社長が悪い。
そんなろくでもない客しか集められない社長が悪い。
そして、このような哀れな社長がとる行動の最も顕著な例が、 地球温暖化を盾にした経費の削減と理不尽な日報の管理です。
その2つで得る利益どころか、失うもののほうが遥かに大きいのに。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
基本的に自己防衛反応が過剰になるために、 余分なものを削ろう!社員をもっと働かそう!としか考えられません。
こんな兆候が表れた時点で末期です。
そうなる前に手を打った会社が今でも調子がいいのだし、 この先もある程度までは成長し続け、ある時点で自ら終わろうとします。
頭のいい社長は、商売の行き着く先は破産しかないと分かっているので、 そこそこまでやったら自ら幕を閉じようとします。
そうでない社長は、未来永劫繁栄が続くと何の根拠もなく信じているので、 ふと気づくと赤紙が貼られる状態に陥ります。
自ら幕を下ろすことと裁判所から差し押さえられることとは、 エッフェル塔とブドウ糖くらいの差があります。
オフィスの電気を消したら暗くなる。 物理的に暗くなったらお先も真っ暗。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━