夫婦の関係とまったく同じことがオフィス内に於いても言えます。
要は、その存在が当たり前になればなるほど危険ということです。
社員がそこに居て当たり前。社長、そんなことを思ってはいないでしょうか。
例えば、何も生み出さない朝礼をやり、ミーティングという名の説教をやり、 資源のムダ遣いとしか言えない日報を書かせて一日が終わります。
でも、1秒も顔を見ていない社員なんて腐るほどいますよね? たとえそれが社員数が5名の会社だとしても。
見ている気になっているだけ、気にしている気になっているだけで、 ほとんどの社長は社員の顔など実際には見ていません。
「何か気づかない?」と嫁さんに訊ねられた私。
「…。うん」さも気づいているフリをしながら、 顔を動かさず辺りを眼球だけで静かに追います。
どうやら髪を切ったらしい。。。でも、そんなこと言われても、 昨日までの髪型を覚えていない。
よく空気のような存在になりたいと言われます。
そこにあって当たり前。そこに居て当たり前という意味でしょうが、 それが諸悪の根源です。
社員たちが隣の部屋でちゃんと仕事をしている。 そう思って勝手に満足している社長が多いのではないでしょうか。
いいえ、そんな気配がしているだけです。
本来、ガスは無味&無臭です。
でも、漏れたときにそれがガスだと分かるように、他に類似するものがない 独特な「ニオイ」を付けているのです。
東邦ガスにさえもニオイが付いているというのに、 無味&無臭の空気のような存在ではまずかろうに。
あいつだけは何があっても絶対にウチを辞めないし、裏切らない。 という「あいつ」に限ってライバル会社に引き抜かれるものです。
空気ほど信用も信頼も出来ない、いい加減なものはありません。 あの東邦ガスにさえも存在を知らしめるニオイが付いています。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
その点、私の部屋はちゃんとしたもので、 一歩足を踏み入れただけで鼻を突く独特な香りがします。
世間では、それを加齢臭と呼んでいますが、これがまた厄介なことに ラベンダーやユーカリ程度のアロマオイルでは消せなくなってきました。
ライターを点けると「ボッ」と引火するんじゃないかしら。
空気のような存在。それは第三者に対してだけではありません。
つまり、自分自身に対しても同じことが言えるように思います。
朝起きて夜寝るまでのその間に、何分くらい自分の顔を見たでしょうか。 見ているのはキーボードを打つ自分の指先がほとんどだろうと思います。
顔を洗って鏡の前で歯を磨く間の数分。もっと言えば十数秒だけ。
だから、自分の存在意義とか存在価値云々などと 犬や猫も食わないような低俗なことばかり書き並べる本が多いのです。
世間で言うところの「空気のような存在」に騙されないようにして下さい。
あの東邦ガスにさえもニオイは付いているのです。
そこで1つ注意点ですが、中部地方の都市ガス会社は東邦ガスですが、 各地によりそれは異なりますので最寄の都市ガス会社に置き換えて下さい。
プロパンガスについては想定外ですので、それぞれで考慮して下さい。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━