就職難でもあり、求人難でもあるのが不可解な昨今。
よく「いい人材がいないねぇ」と漏らす社長が多いですが、 そんなとき「どーいう人間がいい人材なんですか?」と聞き返してやります。
まぁ、ほとんどの社長が答えられませんね。
「なんとなくいい人」とか「フィーリングが合う人」とか、 笑ってしまうほど曖昧な答えが多いです。
中には「よく売ってくれる若者」とか「ノルマを達成する奴」と答える 社長もいますが、そんな連中はとっくに自分で会社を興しています。
よく売ることができないから、ノルマも達成することができないから、 安い給料だけど他所様の会社に就職するんじゃないですか。
基本的に、中小零細企業に就職する連中に優秀な若者はいません。
家電量販店に行き、まともに挨拶ができる店員と出会えた日には、 新荒田川でオオサンショウウオを釣り上げるくらいラッキーです。
そうは言っても、その中で当社に適った人材を採用しなければいけない。
そうです。いい人材とは、優秀な人間という意味ではなく、 「うちの社風やレベルに合った人間」という意味なのです。
だから、エクセルで表とグラフを作成できればOK!なのか、 電話応対コンクールに出場できるレベルがあればいいのか、 税理士の試験科目で3科目以上取得していればいいのか。
要は、何をすればあなたの会社に入る要件を満たすことができるのか?
これをはっきりさせてあげないと「いい人材=うちに合った人間」は、 いつまで経っても現れません。
なんとなくいい人とかフィーリングが合う人ばかり探しているから、 ただいたずらに時間が過ぎて終わるのです。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
例えば、お付き合いする相手でもそう。
「いい相手がいない」
「どんな奴がいい相手なの?」
「なんとなく雰囲気がいい人」
「・・・」
あなたが選ぶことも大切ですが、相手が何をすれば、 あなたの眼中に入る要件を満たすことができるのか?
「足のサイズが28cmの人がいい♪」と聞けば、 「そうか、あと2cm大きく伸ばそう」と頑張ることもできる。
選ぶ権利があるなら、めぐり会う要件を示す義務もある。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━