今までに会社を辞めた人@100人以上にその理由を訊ねたことがあります。
でも、本当は85人だったかも知れない。まぁ、それくらいの人数です。
その辞めた理由の中で最も多かったものは、人間関係(89%)でした。
一口に人間関係と言ってもいろいろとあります。
それが上司であったり、同僚であったり、仕入先、お客さんであったりと。
とにかく対象が「人」の場合であると答えた人が全体のほぼ9割もいました。
その他には、家庭の事情、性に合わない、やりがいがないなどの理由が とろろ昆布のポヤポヤの綿毛ように薄っすらとありました。
要は、仕事自体が嫌で辞める会社員などほとんどいない!ということです。
人間、中でも特に日本人は恐ろしいまでの順応性を備えています。
最初はその仕事や作業が好きでもなかった。いや、たとえ嫌いであっても、 なんだかんだとやっているうちに慣れてしまい、居心地がよくなります。
嫌な奴さえ居なければ。
だからこの際、就職ではなく就社を心掛けてはいかがでしょうか。
就職というのは、デザイナーになりたいとか栄養士になりたい。 または、それらを必要としている会社に入りたいというものです。
ところが一方の就社というのは「あの人がいるからあの会社に入りたい」と いう企業風土を最優先するものです。
つまり職種から探すのではなく、自分がそこに居てきっと心地良いだろうと 思われる会社を探したほうが長く続くということです。
だって、やりがいがないからという理由で辞める人はほとんどいませんので。
「将来の夢は?」と小学生に訊ねると大工さんとかお花屋さんと答えます。
そう、そのカテゴリで選択する感性が将来の自分を苦しめるとも知らずに。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
今一度、福澤諭吉の顔色は変わらないということを肝に銘じて下さい。
どんな職業であれ、いただくお札の柄はまったく違わない。
であれば、どの職種でも構いません。
職種から自分の進むべき道を選ぶのが就職。 一方、自分の居心地を優先させるのが就社。
いくら高い給料をもらっていても居心地が悪ければ必ず辞めます。
その大きな原因が人間関係です。上司、同僚、仕入先、お客さん。
もっと言えば、なんでもかんでも会社に多くを求め過ぎなんですよね。 会社は、給料をもらうためだけの場所に過ぎないと割り切るべきです。
では、また次回、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━