友人から頼まれて仕方なくビジネス・エッセイのようなものを書きました。
そのタイトルが「呼吸するだけで赤字」。
よく思うのですが、オギャーと生まれてから今日まで一体、 自分自身に何人の聖徳太子や福澤諭吉が掛かったのでしょうか?
産婦人科(私は助産婦さん)で生まれた費用。毎日のミルク代から始まって 今日までの45年間。
法律上&道徳上、親の子への扶養義務はありますが、 それを度外視して考えてみるとこれが結構、掛かるものです。
食費や衣料代、電気代、ガス代、下手をしたら部屋代(家賃)等々を含め 一日3000円掛かったとして、45年間で5000万円です。
それに学費や医療費等すべてを含めると莫大な経費が掛かって 今日まで生きてきたことになります。
先にも言いましたとおり、親から子への扶養義務は無視します。
すると今の段階で±の収支は、黒(+)でしょうか赤(-)でしょうか。
今までに自分自身で稼いだ賃金が、それを上回っていれば黒字。 そうでなければ「呼吸するだけで赤字」です。
赤字でもそれが会社であれば、整理をして終わることができます。 しかし、これ以上整理しようのない生身の人間の場合、無理です。
義務教育期間中に掛かった費用を親へ「返済」しろとは言いませんが、 少なくとも生まれてから今日まで掛かった経費分だけは稼ぎたいものです。
そんなたあいないエッセイを書きました。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
あと最近、強く思うことは、現在45歳。
この先、120歳まで生きたにしても、 普通に「美味しい」と感じることができるのが、私は65歳まで。
残りは20年間。
すると、晩ご飯を食べる回数は7300回。
これを多いと思うか少ないと思うかは別にして、 確実に日々カウントダウンは始まっているのは事実。
ですので、美食を追及しようとは決して思いませんが、 少なくても不味いものだけは絶対に食べたくはない。
ただ、マクドナルドの100円バーガーを美味しいと思うときもあれば、 1万円のコース料理を「肩が凝るだけ」と思うときもあります。
今日まで生きてきた自分の人生、この先も生き続けるであろう 不確かな日々を数字で表すと違った見方ができて面白いものです。
では、また次回、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━