砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1909滴:他人の限界

それまで車椅子の状態だったが、 病院で医者に診てもらい歩けるようになった。

すると、すべての人は「先生に治してもらった」と言いますが、 それはまったく違います。

医者は、頑張れば歩けるような体に戻してくれただけで、 歩けるようになったのは、あなたの努力の賜物です。

つまり、医者は「-の状態を±0にすること」しかできません。 しかし、そこまでできる医者も結構、少ない。

±0になった。そこから先は本人の努力でしかできません。

そして、それは医者に限ったことではありません。

会社の経営状況が悪くなり、経営コンサルタントに依頼した。

すると、見る見るうちに売上げが右肩上がりとなり、 昨日までの赤字が真っ黒クロスケになってきました。

しかしそれは、経営コンサルタントのおかげではありません。

他人は、どれだけ高額の報酬をもらったところで、 -を±0の状態にすることしかできないのです。

それも、とてつもなく優秀な他人(医者やコンサル)だった場合です。

では、+の状態のときに他人の力を借りたらどうなるでしょうか。

そうです。ドブにお金を捨てるのとまったく同じことです。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

どんなスペシャリストでも、相手に対してできることは、 ±0にすることがせいぜいです。

歩けるようにして下さい。 赤字を黒字にして下さい。

それは、無理。

頑張れば普通に歩けるまでの元の体に戻してあげられる。 頑張れば黒字にできるまでの基礎を構築してあげられる。

それが他人の限界です。

そこから先は、100%本人にしかできっこありません。

では、また次回、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━