それまで車椅子の状態だったが、 病院で医者に診てもらい歩けるようになった。
すると、すべての人は「先生に治してもらった」と言いますが、 それはまったく違います。
医者は、頑張れば歩けるような体に戻してくれただけで、 歩けるようになったのは、あなたの努力の賜物です。
つまり、医者は「-の状態を±0にすること」しかできません。 しかし、そこまでできる医者も結構、少ない。
±0になった。そこから先は本人の努力でしかできません。
そして、それは医者に限ったことではありません。
会社の経営状況が悪くなり、経営コンサルタントに依頼した。
すると、見る見るうちに売上げが右肩上がりとなり、 昨日までの赤字が真っ黒クロスケになってきました。
しかしそれは、経営コンサルタントのおかげではありません。
他人は、どれだけ高額の報酬をもらったところで、 -を±0の状態にすることしかできないのです。
それも、とてつもなく優秀な他人(医者やコンサル)だった場合です。
では、+の状態のときに他人の力を借りたらどうなるでしょうか。
そうです。ドブにお金を捨てるのとまったく同じことです。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
どんなスペシャリストでも、相手に対してできることは、 ±0にすることがせいぜいです。
歩けるようにして下さい。 赤字を黒字にして下さい。
それは、無理。
頑張れば普通に歩けるまでの元の体に戻してあげられる。 頑張れば黒字にできるまでの基礎を構築してあげられる。
それが他人の限界です。
そこから先は、100%本人にしかできっこありません。
では、また次回、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━