砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1914滴:「自分が一番」だと思える場所

夫婦関係がうまくいっていない社員、家庭環境が円満でない社員に 仕事をやらせても、いつも上の空状態なので満足な結果は出せません。

社長であるあなたは大いに困りますねぇ。

蝉の抜け殻のような社員を立ち直らせるべく、冷え切ったその夫婦関係を、 崩壊しかけの家庭を円満にしてあげようと努力しますか?

それは無理です。対前年200%の利益を上げるよりも難しいです。

では、どうしましょうかね。

というか、夫婦関係や家庭環境と仕事への意欲とは どのような因果関係があるのでしょうか。

もっと言えば、そこが円満でうまくいっていたら仕事はできるの?

いいえ、違います。

帰ればホッとできる自宅があるから頑張るのではなく、 自分が一番になれる場所があるから日々の生活にハリがあるのです。

だから、そことは違うステージで「自分が一番」だと思える場所があれば、 夫婦関係が、家庭環境が円滑にいっていなくても仕事をバリバリやります。

可愛い社員とは言え他人です。他人の家庭のことまで口は出せませんし、 出したところで上手くいくはずもありません。

それどころか、逆にとばっちりを食うのがせいぜいです。

だったら、会社の中でその社員が一番になれる場所を作ってあげたら どうでしょうか。

別に仕事に関することでなくても構いません。

有志の社員で活動している鉄道同好会でもボーリングチームでも 何でもOKです。

その小さな村で「自分が一番」だと思えたら、 日々の仕事はバリバリやることでしょう。

夫婦関係や家庭環境を元の状態にまで修復することは非常に厄介ですが、 上の空状態の社員をそこそこの状態にまで戻すことは意外と簡単です。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

「帰ったら電気が点いているから」「温かい味噌汁が飲めるから」と 結婚して間もない男性サラリーマンが喜んで言いますが、

中部電力のほうがもっと明るいし、ガスト岐阜城東店なら 明け方の3時まで温かい味噌汁が飲める。

嘘をついちゃいかん。

自分が一番になれる場所がそこにあるだけでしょ。

心地いいよりも、都合のいいほうがホッとするものです。

では、また次回、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━