オリオンの生ビールはとても美味しかった。ただ、それが腹痛をさらに促した。良質な糖分を摂取するべく黒糖工場へ行ったが、意外にレトロな製法だった。
琉球村の旧仲宗根家に水木しげるが好む妖怪のような老人が微笑んでいた。
ひどく賑やかだと思ったら、道ジュネーという沖縄風パレードが始まっていた。
そして待望の美ら海水族館。ここには6年半前に一度だけ訪れたことがある。
エスカレーターを降りて海を眺めれば、尖った山が印象的な伊江島が見えた。
イルカとオキゴンドウのショーが始まろうとしていたので嫌というほど満喫した。
館内に入らずとも、外でボーっと海を眺めているだけでも楽しいかも知れない。
午後3時。その十数分前からジンベエザメの給餌シーンを目当てに大水槽の前は黒山の人集りとなった。水を吸い込む音も聴くことができ、大満足だった。
胃腸の具合が悪いことを完璧に忘れていた。だが、それは確実に弱っていた。残波岬ロイヤルホテルでウーロン茶を飲みながら重い中華料理を軽く摘んだ。
9階の部屋から打ち上げ花火が見えた。昼、ランチに寄ったマリオットホテルでコシノジュンコを見掛けたが、どうやらこれは彼女のデザインによるものらしい。