砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1959滴:伸びない社長の懲りないやり方

次女と歌謡曲に限定した「しりとり」を楽しんでいた昨晩のこと。

平成生まれの彼女がジュディ・オングの『魅せられて』と言ったので、 私が『てれてZin Zin』と続けて負けました。

そうです、中小零細企業の社長のほとんどは、 どういうわけか事業部制が大好きです。

社員数が50人や100人の会社ならまだ分りますが、 それが20人でもそうですし極端な話、5人の会社でも部門を設けます。

営業部、経理部、新規事業開発部、経営戦略部・・・

でも、営業部と新規事業開発部と経営戦略部のリーダーは社長本人で、 経理部長は社長の奥さんじゃないですか。

たった5人の会社で夏の甲子園大会のトーナメント図のような ランズボローメイズ組織を作るんじゃない!

とここまで書いたのはいいんですが、これが本題ではありません。

事業部制、設けたら設けたでいいんです。

では、なぜ設けたのでしょうか?

小っちぇ会社を大きく見せたかっただけですよね。 少しでも大企業の味を知りたかっただけですよね。

案の定、いい感じで飽きてきましたので一筆後記でまとめます。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

『てれてZin Zin』を歌っていたのは竹本孝之で渋谷哲平ではありません。

会社は、大きかろうが小さかろうが全員で山頂を目指して進むものですよね。

そのひとつひとつが事業部制という「尾根」なんです。

それぞれの尾根から難攻不落の山頂を踏破しようと本来は頑張るはずなのに、 結局それを許さないのが社長本人です。

もうそーいう社長連中を腐るほど見てきているので 100%間違いないッ! by どこで何をしているのか分らない長井秀和風

最終的に社長は、社員たちが自分の後ろにくっついて歩いてくれないと 延々と愚痴や文句を言って社内の雰囲気を悪くします。

決まり文句は「私の言ったとおりにしなさい」です。

だったら、いくつも「尾根」を作るんじゃないとここまで出そうになる 社員たちはとても可哀想な霊長類ですね。

そんな訳の分からない社長がリーダーだったら、 冬の八甲田山では間違いなく遭難します。そうなんです。

「遭難」と「そうなんです」をかけてます。

尾根の数だけ進む道があり、やり方がある。

なんでもかんでも自分の言いなりにしたかったなら、 最初から1本の滑走路で地味に飛び立つことです。

胃腸の調子が偏差値45レベルなので今日は終わります。

では、また次回、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━