モーレツに寒いが、青春18きっぷを使って福井方面へ行こうと思い立った。案の定、寒かった。ただ、北陸本線の車内シートは熱すぎた。
歩いて5分ほどで福井城へたどり着いた。
見事な石垣だが、残念なことに城内に県庁が鎮座している。
本来ならば凄まじく立派な城郭であったことが分かる。
石垣の上から堀を眺めてみた。少し孕んでいる部分もあった。
以前、テレビで見たので是非とも確認したかった井戸だ。
福の井。
そして案の定、今日も人っ子一人いなかった。
福井震災で崩れたままの天守台石垣。その被害の大きさを感じた。
風は冷たかったが、同時に古の心地良さを肌で感じた。
どのような天守が建っていたのかと妄想しまくった。
そして若干、空腹感を覚えた。
天守台から御廊下橋を見下ろした。
御廊下橋は明治初期までかかっていた木橋をほぼ忠実に復元したものだ。
木の香りが何とも言えずいい。
総ヒノキの橋は屋根のおかげで色褪せることなく、美しい姿を保っている。
おそらくもう訪れることはないだろうからジッと眺めていた。
福井城を後にし、北ノ庄城を目指して歩いた。
貴重な北ノ庄城の堀跡だが、それ以外に何も残っていないのが寂しい。
柴田勝家の男気のようなものを感じ取った気がした。
燃えていなければ他を圧倒するような荘厳な城であっただろうに。
『越前蕎麦 見吉屋』で越前おろし三昧を食べた。これだけで満腹になった。
その後、北の庄城址資料館のスタッフから教えてもらった養浩館へ行った。
なかなかの庭園でしばしボーっと眺めていた。
しかし、ここもほぼ貸し切り状態だった。
固定資産税はいくらかかるのだろうか?という純粋な疑問が頭をよぎった。
池の錦鯉も腹が立つくらい優雅に泳いでいる。
一句ひねりたいところだが何も浮かばなかった。
この後、隣接する博物館で福井を堪能した。いい一日だった。
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