砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

パンドラの貯金箱

あれはたしか25歳と174日目の夜だった。まるで名城大学法学部のように可もなく不可もないけど同時に何の面白みもない中肉中背の女性から置時計をプレゼンツ!されたことがあった。いいかい、置時計だよ。「杉山課長、勤続30年おめでとうございます!会社から記念品を贈呈します」ってな昭和のサラリーマンじゃないんだから。しかも、勤続30年で課長かよ!だから、そんなことはどーでもいいんです。「何これ?」「置時計だよ」「そんなの見ればわかるけど」「嬉しくないの?」「盗聴器でも仕掛けてあるのか?」。すると彼女は雪崩のように号泣して立ち去った。あれから24年が経った今、彼女はどこで何をしているのだろうか。まったく興味ないけど。そんな奴です、この私。はい、例の如く巻頭文はここまでです。今まさに、500円玉貯金箱の缶を開けたくてたまらない僕がいる。缶を揺すった感じでは約68500円だろう。これだけあれば世界征服はできないが徹明町の1坪くらいなら買える気がする。