砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

準不幸

不幸ではないが満足感もない。それを私は「準不幸」と呼んでいる。今回はその典型的な症例を紹介しよう。ほとんどの場合、母親に多く見受けられる。世の中には親が思い描くように成長する子どもなど5%もいない。だから90%以上の親、特に母親は子どもが原因で準不幸になっている。「生後3ヶ月でお箸が持てた!」とか「雑誌の表紙に載せられるほど可愛い♪」という母親だ。でもね、私の同級生でお箸が持てない奴など一人もいないし、幼い頃に可愛かった奴は見事なまでにブサイクな大人になっている。例外はない。このような鬱屈がミルフィーユのように積もり重なっていくと準不幸感を味わうハメになる。私はと言えば「健康第一」しか娘たちには期待していなかったので何の問題も起きていない。テストで満点を取ってきても「気のせいだ」とか「今がピークだ」とか「調子に乗るんじゃねぇ」としか言わなかったので、ある意味、人生を割り切っている。おっといけねぇ、俺は天涯孤独のロンリー・ウルフだったぜ。