砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

相手をよく見ろ

という話だ。実に人間は単純な生き物でね、例えば、ずっと腰痛に苦しんでいた女性が、ある接骨院で劇的によくなったとしよう。そして次は肩凝りも治してもらった。手の痺れも目の疲れもとってもらった。すると彼女は「実は今、彼のことで悩んでいます。そのせいでめまいがして肩が凝ったり手が痺れるのでしょうか?私はどうすれば・・・」と先生に相談するんだ。バカ野郎だよね?接骨院の先生は柔道整復師だぞ。背負い投げや腕ひしぎ十字固めをこよなく愛する汗臭い哺乳類なんだ。そんなもん恋愛とは一番遠い場所に位置する武骨な連中なんだよ。でもね、彼女はもう先生の言いなりさ。「長年ずっと苦しんでいた腰痛や肩凝りや手の痺れ、目の疲れまでも治してくれた先生だもの。私の恋の病も絶対に治してくれるはずよ」と100%思い込む。これは分かりやすく説明するための極端な例だが、君たちも身に覚えがあるはずだ。そして、それを宗教と言う。その扉の向こうには光り輝く教祖様がいるはずさ。話はコロッと変わってアマゾンでチェアマットを購入した。ちらし寿司で嫌と言うほど満腹になった。