砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

弘道君に200万円の壺を売りつけられても世間の数字にはだまされるな!

藍川中学1年1組の春から花粉症になったので今年で37年目だ。当時は「花粉症」という病名はなく、アレルギー性鼻炎と呼ばれていた。毎年、新しいクラスでの自己紹介の際には目に涙を浮かべていた。杉山という自分の苗字に怒りを覚える僕がいた。そこで今回は「弘道君に200万円の壺を売りつけられても世間の数字にはだまされるな!」というお話だよ。昨年から「来春の花粉の飛散量は例年の10分の1くらいでしょう」と気象予報士がドヤ顔で話していたが、私はあれほどいいかげんな発言はないと激おこプンプン丸だった。10分の1であろうが一旦、かかってしまえば症状は同じだ。花粉の濃度が10分の1に薄まるわけではない。飛散量と悲惨量は必ずしも比例しない。命にかかわる病気でもそうだ。いくら名医が手術の成功率は90%と断言しても、患者からすれば生きるか死ぬかの2分の1の確率に変わりはない。当然、患者に配慮しての発言だろうが、あまりに拙速すぎる言葉だと感じてしまう私は今日もステキだ。