砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

所詮、飛騨牛5等級にも負ける程度の赤い肉のカタマリさ

「あいつのBMWのほうが俺のより150万円も高い」と言って凹んでいるバカな友人がいてね。脳天に真夏の雷でも落ちてくれんかしゃん。お前みたいな箸にも棒にも掛からんような奴が半世紀近くも生きてこれただけで感謝しろ。禅の教えに「赤肉団上に一無位の真人有り」というのがある。「赤肉団上(しゃくにくだんじょう)」というのは人間の肉体のことで、「人間なんて所詮、赤い肉のカタマリだ。どこを切っても赤い肉のカタマリに過ぎない」という意味だ。「一無位の真人(いちむいのしんにん)」とは、「体の中に真人(一人のまことの人間)が宿っている。誰の体の中にも必ず一人の真人がいる。それは大臣も庶民もサッカー選手も社長も社員も男も女もみんな同じ。人間自体に階級はない」という絶対的な立ち位置のことだ。だから、私はどんなに立派な人間を見ても「お前は所詮、赤い肉のカタマリだ。飛騨牛5等級にも負ける程度の人間だ」と本気で念じている。すると相手が羨ましいどころか哀れにさえ思えてくる。