砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

毎年3月には鳥羽水に行くの

3年前の今日、次女と2人で鳥羽水族館へ出掛けた。地震が発生したときは館内に居たせいかまったく揺れを感じなかった。が、水族館を出てから茶店で熱いお茶をすすりながら赤福を食べていたら街中に警報が鳴り響き、店員が「高い所へ行ってください」と叫んだ。「え?高い所と言われても・・・。じゃあ帰るか」と娘に言って近鉄鳥羽駅へ行くとコンコースは大勢の人であふれていた。それから2時間が経った頃、駅員の「家が流されている」という会話を耳にした。もう今日は帰れないと確信すると近くの戸田家に電話してたまたまキャンセルで空いていた一部屋をおさえた。フロントで「カードって使えますよね?」と聞くと「はい」という返事でホッとした。日帰りの予定だったので財布の中には5千円しかなかった。部屋でテレビを点けてはじめて状況を把握した。いくら海に面していない岐阜に津波は来ないと言っても365日ずっとそこにいるわけではない。あの日以来、毎年3月前後には鳥羽水族館へ行くようにしている僕がいる。