砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

お客様には「選ばせてあげる」こと

「酒屋の息子は下戸がいい」。これは私がある酒屋に贈った言葉だが、酒を飲めないほうが酒に惑わされることもなく酒の良し悪しがよく分かる。あ、たかだか名古屋錦のNo.5ホストの分際で生意気なことを言ってゴメンね、今夜はとてもビジネスチックに語りたい気分なの。以前、洋菓子&和菓子店を取材した際に「これはとっても美味しいです」とか「厳選されたいい素材を使っています」と語る店主が多かった。それ、客が言ったのか?客は100%ド素人だ。プロが勧めるものがいいわけではなく、ド素人が喜ぶものを作るのがプロだろ。車エビとブラックタイガーの違いも分からない、2万円のブルゴーニュ産ワインと800円のチリ産の区別も付かないのが君たちが寄ってたかって食いものにしている「お客様」なんだよ。良いものがいいわけではなく、悪いものでも喜んでもらえればそれは良いものなんだ。「買っていただく」「売ってやる」は大間違いで「選ばせてあげる」という発想が正解だとニートの弘道君は熱く語る。