砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

大人とは裏切られた青年の姿である

決して正しくはないのに正しく見えてしまうことも多い。そのひとつに「若者の主張」がある。若者と言っても、ほとんどは学生だが。私の時代も他人さえ傷つけなければ世間は学生の味方だった。いい時代だった。だが、それを勘違いすると将来を誤った方向へ進んでしまう。でもね、今の自分の主張は「きっと間違っている」と知りながらも言い切ればいい。ってなことを娘の高校時代の同級生にサラッと言ってやった。娘は高卒で就職したが、その女の子は大学へ進学した。その時点でもう間違ってるよね。ま、先を読めない親のデキが悪いんだろけどね。その女の子もポカーンと口を開けながら私の話を聞いていた。多くの場合、若者が主張する内容は正しくない。 だが、若者が主張するその姿は正しい。かのバトラーは「青春は、誉められ過ぎる季節である春に似ている」と言っている。さらにその女の子はポカーンと口を開けて聞いていた。最後に、君たちには太宰治のこの言葉を贈ろう。「大人とは裏切られた青年の姿である」。明日、20歳の誕生日を迎える次女が東京ディズニーランドへ向かった。どうやら誕生日だとディズニーランドではいろいろとうれしいことが多いらしい。個人的にはまったく興味のカケラもないが。