砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

選択肢があるという幸せ

津山城の帰りのJR姫新線の中で「ぴろぽんぴん」と偶然出会った。ワールドカップなどサッカーの日本代表戦には「ボーリングのピン」のコスチュームで出没するあのぴろぽんぴんだよ。30歳の彼は通算55ヶ国を訪問して現地のサッカーを観てきたし、これからもそうするようだ。2時間ほどひろぽんとぴろぽんぴんがサッカーについて熱く語り合った。君たちも知ってのとおり、ひろぽんはオフサイドのルールも知らないくらいサッカーに興味はない。数年前にぴろぽんぴんがカンボジアで2日間ほど子どもたちに日本語を教えたらしい。その際に「将来の夢は?」と訊ねたら子どもたちは「トゥクトゥクの運転手」と答えたそうだ。トゥクトゥクとは東南アジアでよく見られる三輪のバイクタクシーのことだ。カンボジアではアンコール・ワットの観光ガイドかトゥクトゥクの運転手くらいしか仕事がないんだ。野球・サッカー選手、宇宙飛行士、大工、花屋、医師、シェフ等々。選択肢があることの素晴らしさをつくづく思い知った。