砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

「お願い、私と別れて」:等価交換を意識すること

「お願い、私と別れて」といきなり言われた君は「な、何だよ急に。俺が何をしたと言うんだよ」と耳を疑って目を丸くして鼻の穴を広げた。夫婦、恋人、愛人同士などそれぞれのシチュエーションでOKなのでその原因を考えてみよう。とは言え、どうせ考えてもろくな答えが浮かばないだろうからサッサと正解を言おう。その答えは、何もしないからだ。慣れ合いの関係になればなるほどまったく何もしなくなる。相手を独占したい(占有)気持ちのときはお互いにすっげぇ新鮮だったが、相手を手に入れる(所有)と空虚な関係になってしまう。社長と社員の関係でもまったく同じだ。すると、毎日1センチずつ精神的な距離が離れていくんだ。それがいつの頃か物理的な距離に変わっていく。その諸悪の根源は「等価交換できていない」から。等価交換とは価値が等しいものを交換すること。つまり、楽しい会話をしているつもりでも、どちらか一方が「対等な話のレベルに達していない」と不満を抱くようになり、それは何もしていないのと同じこと。厄介というか面倒臭い関係ですねぇ。