「あなたってどうしてそんなにマイナス思考なの?」とよく言われる。ハハハ、君って何も分かっちゃいないねぇ。今日からこの僕のことをハイパー現実主義者と呼びたまえ。いるんだよね、業績が悪いと決算書を見るのが怖くて「来期はイケる!頑張ろう!」と何の根拠もなく空元気のバカ社長が。で、結局は3年以内に例外なく潰れた。業績が悪いときこそ、その原因を探るべく数字を分析しなきゃいけないことなど藍川中学の陸上部員でも理解できる。理想だけで食っていければ世の中に貧乏人はいない。書店に行くと成功した奴のノウハウ本が腐るほどあるよね。そのカラクリは簡単で、成功したうんぬんを語っている奴は目立っているだけだ。東大を出て失業している奴は地下に潜っている。成功している連中は社会全体の1%以下なんだよ。だから、みんなの周りには失敗作ばっかいるでしょ。運動会のかけっこですら1番を取れなかった君たちや君たちの子どもが社会の1%に入る確率はミミズの脳ミソほどもない。成功する秘訣よりコケない策を講じるほうが現実的で安心なんだ。