砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

トンビはタカを生まない

秀吉は50歳を過ぎて授かった跡継ぎを溺愛しまくったが、これに似たような境遇の社長を腐るほど見てきた僕がいる。「やっと後継者ができた。これからもっと頑張るぞ!」と満面の笑みのあなた。「バトンタッチをする前に参観日にも間に合わないじゃん。それどころか幼稚園の運動会ですっげぇ張り切りすぎて心臓発作を起こすなよ」とここまで出そうになった僕だった。第一ね、おたくの子は間違いなく社長の器じゃないし、社長になったところで潰すだけだ。だって親が親だから。トンビは絶対にタカを生まない。例えば、金メダリストの室伏広治だが、父親は「アジアの鉄人」と呼ばれた室伏重信。そこでだ、彼の母親って知ってる?母親はね、オリンピックのやり投ルーマニア代表の選手だった人だ。僕はすっごく感心したよ。父親である室伏重信は、アジアの血のみでは勝つことは難しいと思い、超一流の妻を選んだのだろう。※僕の勝手な推測だけど。このように優れた後継者は得てして「作り出される」ものなんだ。トンビのDNAが嫌なら圧倒的なタカを連れてくるこった。