砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

不幸中の幸い

昨日、我が家からすっげぇ近い交差点で救急車2台が来るという震度5強レベルの自動車事故があった。ボンネットからは白い煙が出ていたが、ちゃんと運転手の意識はあった。すると、周りの野次馬からは「不幸中の幸いだったね」と安堵の声が漏れた。ほう、不幸中の幸いか。このようなケースに「不幸中の幸い」を用いるのが正しいのだろうか。私は一人、検証してみた。そもそも「不幸中の幸い」の「幸い」って「ハッピー」のことじゃないよね。確実に「ラッキー」という意味だよね。そこでだ、ハッピーとラッキーの違いについて自問自答した。ハッピーというのは「不幸という分母がない、一抹の不安もない状態」を言うのであり、「不幸という闇の中に一筋の光を見出した状態」をラッキーと言う。例えば、ビンボー人が宝くじで1億円を当てた場合はラッキーが適切だ。ビンボーという生い立ち(分母)がある時点で決してハッピーではないのだから。よって、今回のケースで「不幸中の幸い」を用いることは極めて正しい。