砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

レビンだったら僕の人生、変わっていたかも・・・

近くの駐車場に往年のスプリンター・トレノがとまっていた。この僕が30年前に乗っていた車だよ。学生だったので当然、中古だが当時で100万円もした。今の価値にしたら350万円くらいだろうか。ウソウソ。排気量とかに興味はなく、ルックス重視でこれを買ったミーハーの僕だった。車体内部にパカッと格納できるリトラクタブル・ヘッドライトがカッコよかった。また、ヘッドライトを格納しないバージョンがカローラ・レビンでトレノ派とレビン派に分かれた。30年前のある夜、M子から「私、酔ってるの。迎えに来て」と電話があった。だが、その日の昼にコツンと車を壁にぶつけてしまった。そう、迎えに行きたくても右のヘッドライトが開かないんだよ。結局、「俺を足代わりに使うな」と吐き捨てて僕のひとつの青春が幕を閉じた。あのときヘッドライトが開いていれば、きっと僕の人生も変わっていたかもしれない。ハハハ、それはないない。太川陽介はルイルイ。ったく、レビンにしておけばよかったよ・・・。