砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

1万人いるAV男優の中で食っていけるのはたった70人ぽっち

昨日、この僕は日々の戦いで疲弊した心がどこを探しても1ミリもないので体だけを癒そうと思い、雰囲気の良いカフェを訪れた。杉山マリの実家である『五行』だ。誤解しないでほしい。杉山マリと杉山弘道は半世紀で2回しか会ったことはないし2回も会えば十分だ。丁寧に磨かれたカウンターの隅に座った僕は「熱い珈琲をひとつ」と言った。横顔でうなずいたマスターは5分後、センスの良いカップに注がれた熱い一杯を僕の目の前に差し出した。僕も静かにうなずいた。芳醇な香りに満ちたカフェで自宅から持ち込んだ雑誌のページをめくることに至福の境地を覚える僕は、16ページ目の記事に目が留まった。それは「AV男優は全国に1万人。その中でも食べていける男優の数はわずか70人。最初は1本3万円からスタート!」という厳しい内容だった。ゴメンね、マリ。モーレツに雰囲気の良い空間で週刊大衆を熟読する僕を許しておくれよ。ま、それにしても食っていける人間が全体の1%以下という実態は壮絶なものだとつくづく感じた。楽して食っていくことは難しいよね。