ちょっと高級っぽいレストランにT社長と訪れたときの話をしよう。生後57年くらいのシニアな男女2人が隣のテーブルについていた。するとT社長が「上品なカップルだ」と感心した。でも、僕はそうは思わなかった。そもそも上品とは何なのか?高級なスーツを身にまといブランド物のバッグを持っていれば上品と言えるのだろうか。そこでだ、犬を例に説明してやろう。決して毛並みもよくない雑種のポチと血統書付の毛がフッサフサのあっち系のジョアンヌがいた。パッと見ではジョアンヌのほうが確実に上品、つまり品があるように見えるよね。でも、それだけでは確かなことは分からない。そこで2匹の前に大好物のサバ缶を置いたった。すると「待て」の合図も無視してジョアンヌはガツガツと食いはじめた。一方のポチはジッと我慢していた。それよ、それっ!byマツコ風。我慢、その込み上げる衝動を理性で抑えることのできる奴が上品、つまり品のある奴なんだよ。上品の構成要件に見た目や預金通帳の残高は関係ない。