砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

これが生きて行く上での当然のリスクマネジメントっちゅうもんやがな

学生時代に『レイダース/失われたアーク』を映画館で観たが、巨大な剣を振り回す敵をインディ・ジョーンズが「やれやれ」って顔でバキューンと銃で一撃するシーンに館内は爆笑の渦に包まれた。これはインディ役のハリソン・フォードが体調を崩したために剣とムチとの決戦を演じられなくなった苦肉の策だったが結果は大成功だった。18歳の僕は「鋭い竹やりで敵を突っついてもバキューンと撃たれてはひとたまりもない」と悟った。我が家の近くに東海北陸自動車道があるが、一部だけ対面通行の区間がある。そこを走る度に「僕が安全運転をしていても向こうから突っ込んで来たら終わり」とビビっている。従来の安全は「誰も襲って来ない」信頼の下に成り立っていたが、今日の安全は「誰かが襲って来る」想定の下で考えるべきに決まっとる。東海第一自動車学校の篠田先生も「安全運転ではなく防衛運転」と30年前に言っていた。それが剣や竹やりすらもない丸腰では相手に舐められるだけで平穏な生活などあり得ない。