そのとき僕の右腕に寂しがり屋のフェルメールが舞い降りた。そう、１７世紀のオランダ美術を代表し、あのレンブラントと並び称される偉大な画家のフェルメールのことだよ。ま、芸術には疎いけどミーハーな君たちなら『真珠の耳飾りの少女』くらいは知っているんじゃないかな。「そい？」とサラッと読み流した愚か者が３７人くらいはいるだろう。「疎い」は西日本では「うとい」と読むんだ、この野郎。ってことで、昨日は記念すべき第１回の『ひろ散歩』で滋賀県の長浜＆彦根へ行ったった。長浜の黒壁も以前に比べるとフツーの商店街になっちまったし、彦根城はさすがに国宝だけあって素晴らしいのだが、その界隈の商店には近江商人の下品な部分が露骨に表れて彦根全体の価値を下げている。そこでどうだろうか、超一流のコンサルタンターであるこの僕をコーディネイターとして雇ってみないか。今なら近江牛３人前でＯＫさ。そこでだ、このフェルメール級の絵画を嫌でも買わざるを得ない義務を君たちに与えてあげたい。
