砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

自分の価値の損益分岐点は糖分に負ける

「パパ、まだ保証期間中だからタダで腕時計の電池交換してくれるんだって。フツーなら1000円もかかるんで助かったよ。修理期間は2週間だけど」「はぁ?イオンまで行くのが面倒だし、その時間と労力をお金に換算すると3万円くらいマイナスだろ」「でも、もったいないじゃん」「それに2週間も不自由することを考えれば、そこらの店に出して1000円払った方が遥かに得だよ」「別にいいの!」「そーいうのを自分の価値の損益分岐点を分かっていないおバカさんと言うんだよ。50円もお値打ちだからとガソリンをばらまいて田神のマルナカまで冷凍食品を買いに行くおバカさんと同じだよ」「あっそ」「パパはね、おバカさんがナスと同じくらい嫌いなの。もう親でもなけりゃ子でもない」「うん、OK~♪でもね、最後にももだまだけおごってね。去年、約束したよね」というサスペンスドラマ仕立ての壮絶なバトルが裏で繰り広げられつつ7月生まれの3人を祝う誕生日ケーキを買いに自分の価値の損益分岐点を度外視して美濃市のアベイユSまで行った仮面親子だった。