砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

復活劇を遂げたJR名松線の伊勢奥津駅と麺処 吉平の牡蠣とじ丼と僕@三重県津市・鳥羽市

そのとき僕はドストエフスキーを読んでいなかったことはまず間違いない。2009年10月8日、この地方を大型の台風18号が襲った。甚大なる被害によりJR名松線は完全不通となっていたが、2016年にまさかの復活劇を遂げた。もともと一日の利用者数が100人にも満たなかったゆえにそのまま廃線になるかと思いきや、まさかまさかの大逆転劇。その実態を今さらながら検証するべく一人きり旅の起点となるJR松阪駅へと向かった僕がいた。さぁ、青春18きっぷの旅の始まりだ。

JR松阪駅

単線一車両は当たり前だが、ほぼ直角とも言える座席がココイチのそれと座り心地まで激似だった。ってことは、滞在時間を短くしたいのだろうか。とにかく腰痛持ちには何気につらいものがあった。

何気に腰が痛い・・・

いい意味でも悪い意味でも何も言うことはない風景にしばし見惚れた僕だった。それはこの僕が幼い昭和の頃、くるくると回る洗濯槽を上から見るのと同じ感覚だった。それ、生理的に大好きなんだ。

JR名松線

窓の外に目をやった僕は「新種のアトラクションか?」と漏らしたが、どうやら民家のようだった。よくもまあこんなところに住んでござる。きっとここでしか味わえないハッピーがあるに違いない。

新種のアトラクションか?

松阪から1時間半をかけて到着した終点の伊勢奥津(いせおきつ)駅。しかし、ここまで乗って来た車両が折り返し松阪に戻るため滞在時間はなんと1分半(爆)。この列車を逃すと何にもないここで2時間以上もボーっと過ごすハメになる。では、そろそろ総括させてもらうと本当に復活する必要があったのだろうか。今回、一緒に乗車していた者たちは、僕と同じくほぼ青春18きっぱーだった。つまり地域住民の足でも何でもないっちゅうこっちゃがな。廃線の話が持ち上がると地域住民たちはあーじゃこーじゃと騒ぎ立てる。が、この有り様だ。莫大な税金を投入してんだから吐くほど使え。

JR伊勢奥津駅

そのままこよなく愛す鳥羽へと向かった。でもね、火曜日ってそこら中のお店がお休みなんだよね。この僕が常連の『○八食堂』も以下同文だった。ま、常連と言っても2回しか入ったことないけど。

鳥羽

そこで必死こいて走り回ったら鳥羽一番街の3階のレストラン街はちゃんと開いていた。駆け込んだ『麺処 吉平』で「牡蠣とじ丼」と地ビールを注文した僕がいた。サクッと美味しくいただきましたとさ。

牡蠣とじ丼と地ビール

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