例えば、コメダ珈琲店 三途の川岸店の店長は「なんでシロノワールを持って行くの?あのお客さんは期間限定のショコラノワールって言ったよね」「どうして僕の言ったとおりにできないのかなぁ~」「お客が帰ったら早くテーブルの上を片付けなきゃ。何度、同じことを言わせりゃ気が済むんだ」とスタッフの茂美さんに対して不平不満を心の中で叫んだこともあるだろう。でも、実際にそれを口に出すことは稀だと思う僕がいる。それはね、店長は「茂美さんはヤル気がないわけではなく、能力がないだけ」と薄々気が付いているからさ。また、なんとなく「ひょっとしたら僕が原因かも?」と思っているからし。提供する商品を間違える、言ったとおりに動かない、何度も同じことを言わせる。そんな茂美さんを面接で採用したのは他でもない自分だからす。だったら過剰な期待を一切することなく、茂美さんの能力に見合った範囲の仕事を与えましょうよ。それなら茂美さんを活かせるだけでなく「彼女を採用した僕は間違っていなかった」と自分で自分を認めることができるはずだからせ。途中から読み難くなった原因は、ダ・ヴィンチ・コードならぬヒロミチ・コードを挿入したからそ。