砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

チーズはどこへ消えた?(ひろみちくん版)

今夜は次女と2人きりでディナーを楽しんだ。西友で買って来た2つの弁当を「どっちがいい?」と次女に選ばせた。これは意味がある行為なんだよ。好きなほうを選択させてやることにより、相手に主導権を与えたように思わせ、実際には2つの弁当を買って来た時点で「この中から選べ!」という絶対的な主導権をこっちが握っているんだ。パパが敷いたレールの上を次女は知らず知らずのうちに走らされているのさ。だから、そんなことはどーでもいいんです。「パパが小4か小5のときにね、クラスにガキ大将みたいなのがいてね、そいつが給食時間に『チーズくれ』と言ってパパのチーズをパクッと食ったんだよ」「ひどい奴だね!」「いやいや。でね、その一部始終を目撃していたT君が寄って来て『ダーリン、残念だったな』とほくそ笑んだんだよ。あ、ダーリンってパパのあだ名ね」「知ってる」「T君にはパパが差し上げたように見えたんだね。本当に嫌いだったからあげたのに。でもね、何も言わずに放っておいたんだ」「な、なぜに?カッコ悪いじゃん」「そこで何を言っても言い訳にしか聞こえないからね。誤解は無理に解こうとしないほうが賢明なんだ。ちなみに、誤解は解くで晴らすのは疑念だよ」「で?話はそれで終わり?」「いやいや、給食の後の5時間目が体育でドッジボールだったんだよ。で、パパはムダにパワーがあったからドッジボールが得意でね。体育の先生やT君、クラスのみんなが見守る中、そいつが泣くまでボールをぶつけまくってあげたんだよ」「やるじゃん」「放課後の体育館の裏ならイジメだけど体育の授業中だから合法だよね」「だね」。

西友の弁当