砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

良い君よりも悪くない君であってほしい

真っ昼間から必要以上に満腹になった僕は無敵でステキでトンテキはステーキだ。かるび庵で焼肉を食った5月9日以来、ふと気付けば魚と野菜とパンと粒あん三昧の日々になっているため「そうだ!とんかつの松屋へ行こう」と今週は遅番勤務の次女と異様に盛り上がった。盛り上がったと言っても物理的に何かが盛り上がったわけではなく、よく考えたら秋田の『支那そば伊藤』で過剰なくらいにチャーシューを摂取していた衝撃の事実に気が付いた僕だった。まあいい。では、そろそろホンダに乗ろういや、本題に入ろう。繁盛店には絶対に売れない高価なメニューがあるんだ。松屋で言えば、今年の1月20日にこの僕が食った「ポークステーキ」がそれだったかもしれない坂本(泣)。その店構え、味、スタッフの笑顔と並んで重要なのがメニューリストだろう。その中で最も目立つ場所に載っているのが1番の売れ筋である2番目に高いメニューだ。そのページの片隅には絶対に売れない高価なメニューが載っている。すると客は「悪くない店だ」と潜在意識レベルでホットな安藤いや、ホッと安堵する。ポイントは「良い店よりも悪くない店であってほしい」という点だね。ココ、次の中間テストに出るかもしれないから要チェックだよ。ほらほら、だからと言って蛍光ペンで塗りたくったら真っ黄黄になってポイントが分かんなくなるでしょ。では、どうして客は1番高いメニューを注文しないのか?その答えは世界のトヨタが教えてくれる。正しい日本人はプリウスでもアクアでも上から2番目に高い車を買う習性がある。正しくないジャパニーズは何でもかんでも高けりゃええと勘違いしてムダ遣いをしまくり3年半後には破産する。このように絶対に売れない高価なメニューがあるだけで2番目、3番目の商品がスムーズに回転して最終的には店全体の収益はバシッと上がる。それでは「そんな高いの置いといたって売れないし、もし売れたら面倒臭いし」と言い訳ばかりする経営者には商売のセンスがミミズの胆石ほどもないという珠玉のメッセージで今日の講義は終わる。

とんかつライス

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