砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

妖怪は試したことないけど人間をバシッと奮起させる方法

午後6時、長女が同僚たちとの食事会があるということで2親等の直系血族である2人の孫を無料で預かることになった杉山家だった。では、我が家の料金体系を説明しよう。2親等までは無料だが、3親等からは1時間=3万円(税込み)となっている。無認可保育園だけど。まあいい。2人の孫を預かるどころか長女を神田町の南風亭まで車で送ってあげたパパの僕。ったく、過保護なんだから。親の顔が見てみたいもんだぜ。はい、鏡をのぞけばいぶし銀に光り輝くサラダオイリー。そこでだ、部下や子どもをバシッと奮起させる方法を教えよう。例えば、中学生の僕が理科のテストで37点を取ったとしよう。そのとき親である君たちは、いったいどのようにしてこの僕のノミの肝臓くらいの微量のヤル気をアップさせるだろうか。「弘道、こんな点数で悔しいと思わないのか。お前はやればできる子なんだから一生懸命に頑張りなさい」というのが典型的なパターンだろう。たしかにこれで伸びる子もいる。だが、この僕の場合はNGどころか逆効果なんだ。「俺の人生に理科は関係ない。少しも悔しくなんかねぇし」と捨てゼリフを吐き、次のテストではわざと30点以下にするだろう。そうだ、僕ってそーいう面倒臭い奴に決まってるんだ。ニトログリセリンのように取り扱いが厄介なアマノジャッキーなんだ。ま、ニトログリセリンを見たことも触ったことも舐めたこともないけど。だが「37点か・・・」と悲しそうに落ち込んでいる親を目の当たりにすると「これではあかん」と奮起する。つまり「自分が悔しくて奮起するタイプ」と「相手が悲しむのを見て奮起するタイプ」の2つがある。この使用方法を取り違えると中学生の弘道のように逆効果となるため、使用上の注意をご確認の上、用法・用量をお間違えのないようご利用ください。では、遅めの発泡酒とまいります。

2人の可愛い孫たち