この僕にとってのジャパンの悪しき慣習ワースト5は「年賀状・お年玉・贈り物(お中元、お歳暮、お土産)・ハンコ・無礼講」だろう。この5つが消滅しちまえばもっと暮らしやすい先進国なのに。どうだろう、これらすべてを封印する法律でも作ってもらえないだろうか。ま、それも賛否両論だと思いますよ。そうなんだよ、それぞれに事情があるんだよ。年賀状がなくなれば日本郵政が困るし、お年玉がなくなれば悪ガキどもがカツアゲに走るし、お中元やお歳暮がなくなれば岐阜タカシマヤの10階の使い道が減るし、ハンコがなくなればシヤチハタが混迷するし、無礼講がなくなれば部長が誰からも誘われなくなって途方に暮れるし。しかし、このままでは僕も困る。この1年間で年賀状と贈り物と無礼講を自分のライフスタイルからサクッとデリートした僕の次なるターゲットはハンコ、君に決めた!するとあーた、昨今のテレワークによりハンコ文化の是非がいい感じに問われ始めるとこの僕に風速57メートルの追い風が吹くかと思いきや、シヤチハタは1印鑑あたり月額100円で電子印鑑なるものを提供していた。恐るべしシャチの飽くなき挑戦。ちなみに、シャチハタではなく大きい「ヤ」のシヤチハタが正しい表記なので念のため。ま、とにかくハンコなどという時代錯誤も甚だしいこども銀行でも使わないお子ちゃまの遊具はやめにしたらどうなんだ。ほら、ご覧。ここは岐阜タカシマヤの地下にある御座候だけど人が並んでいない光景を見るのは初めてだった。ハンコは嫌いだがあんこは大好物で【赤あんより白あんのほうがはるかに美味しい御座候】というお話です。