砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

影のない光はない

老若男女が空前の藤井聡太ブームの今日この頃、今日も王位戦の第2局が札幌市内で行われている。先日の棋聖戦でもそうだったが、おそらく今日の王位戦も「藤井君、頑張れ!」という熱いエールが全国で飛び交うだろう。たしかに17歳のあどけない少年が30歳も年上の木村王位に、棋聖戦では現役最強とも言われている渡辺3冠に挑戦するわけだから声援を送りたくなる気持ちもよく分かる。ただ、先日の「藤井七段が勝てば史上最年少タイトル獲得」となる棋聖戦を見ていて感じたことは、棋聖である渡辺3冠の心中だよ。安い世間が、日本中が「自分が負けることを期待している」という悲しい心だよ。これ以上ない極限のアウェーであり、これ以上ない究極のヒールだとは思わないか。人間にも物事にも明と暗、陰と陽があるんだ。暗闇で目立たない者たちの気持ちも察してあげよう。コロナビール、君もまったくいい迷惑だよね。「このビールは、立って飲むのがお行儀です」というメキシカンな広告のキャッチコピーに従って僕もそうしたった。今日も平穏無事ないい一日だった。

コロナビール