砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

ゴミになる仕事

例えば、読み終わってもいつまでも本棚の奥に大切にしまっておかれるような分厚いハードカバーの本ではなく、会社帰りの電車の中で暇つぶしにサクッと読んだ後に駅のゴミ箱にポイッと捨てられる薄っぺらい週刊誌みたくそんな燃えるゴミになるような仕事を目指そうじゃないか。どうせ君たちの仕事なんか世の中になくても誰一人、困りゃしないんだから。誤解しないでほしい。この僕の本意は「仕事の内容自体ではなく、笑われる役割に徹しよう!捨て石になることに矜持を持とう!」というとても崇高なお話なんだよ。僕が最も苦手なのは「あなたがいないと困るんです」で最も理想なのは「あなたの代わりなど腐るほどいるんです」。例えば、このブログだって「ったく、またバカなこと好き勝手に書いて」と鼻で笑われているうちが華だけど面と向かってリアルに「このバぁ~カ!」と右手の人差し指で差されたら上腕二頭筋でぶっ飛ばす!とは言え「あなたがいないと困るんです」と勘違いして言われることもときどきある。それはね、僕の仕事ではなく(だって無職だから)、僕の存在でもなく、僕のバカな役割なんだよ。そんなことより完全リニューアルしたバローで買ってきたマグロ三昧の握り寿司は函館朝市のそれと同じくらい絶品だった。僕、味覚オンチだけど。そして、以前は止まっていた【回れ!回転木馬】はセピア色の淡い走馬灯の如く優雅にくるくる回っていた。

マグロ三昧と鰻の握り寿司