「高齢者送迎中」という非売品のステッカーが貼ってあるデイサービスのお迎えの車が来るまで車庫の中で『ウォーリーをさがせ!』に没頭している義父である勝っちゃんがいる。どうせなら「E.YAZAWA」のステッカーに貼り替えてブイブイ言わせながらロッケンロー!で突っ走ったらどうなんだ。ま、それも賛否両論だと思いますよ。正直、僕はこの手のごちゃごちゃしたものが面倒臭くて生理的に大嫌いなのでウォーリーを探したことは一度もない。ブイブイ。そこでだ、このところウォーリーを「ふ、これ」と笑ってゴルゴ13並みに秒殺する勝っちゃんの目の前に3人目のひ孫の動画が流れているスマホをこれ見よがしに置いたったら目を細めて喜んでいた。そのとき勝っちゃんの脳内で「プチ、プチ、プチ、プチ」とシナプスが結合する一定のリズムの音が聞こえたようなそんな気がした。とりあえず血管が切れた音ではないっぽいので安心した。