伝統的な本質を踏まえながらも新しい変化を取り入れる画期的な考え方を「不易流行」と言う。ちなみに、これは「ふえきりゅうこう」と読むのでイチイチ念のため。ふと「最近、見ないけど個性派俳優の萩原流行はどうしてる?」と思った僕は、サクッとググったら何と9年以上も前に事故で亡くなっていた。ご冥福をお祈りいたします。では、そろそろ本題に入ろう。不易流行を実践すべく新たなメニューを開発した我が家だった。真っ赤なイタリアン・スパゲッティの上に濃厚なチーズがてんこ盛りのホワイトソースをこれ見よがしにかけまくった。それをオーブンでこんがり焼きあげた新メニューを「白い恋人と赤い愛人」と名付けようとしたら案の定、身内に却下された。シャレもジョークも通じない連中には困ったもんだぜ。仕方なく上部のグラタンはフランスはパリ風で下部のスパゲッティはイタリアはミラノかフィレンツェ風ということにして「巴里のイタリア人」と名付けた。うん、実にいい質問だね。「パリ」ではなく「巴里」なのはヴィンセント・ミネリ監督の名作『巴里のアメリカ人』を意識したからだよ。では、また明日。