名鉄小牧口駅に一人きり降り立つと小さな三角形を描くルートで界隈を楽しんだ一昨日の僕は、その帰りに名鉄犬山駅で計画的に降りた。この日の【小牧】には和菓子屋がほぼ皆無だったため運賃は余計に掛かっちまうものの歴史ある城下町に立ち寄ったという完璧な流れです。そして、それはあった。観光客で賑わう本町通りからちょっと離れているおかげで『岩井本店』を外から内からじっくり観察することができた。ピーカンの青空も手伝って映える1枚が撮れてご満悦。

小ぢんまりとした店内は整然かつ清潔でいい。この時期だからか立派なひな壇が飾られていた。ショーケースの中をのぞいていたら奥から人の良さそうな女将さんが現れた。「こちらの名物はわらび餅ですか?」「はい、そうです。それと草餅もおすすめですよ」「では、わらび餅を2箱と草餅を5個ください」「はい。では、わらび餅を用意しますので少々お待ちください」。どうやら「わらび餅」は店頭には置いていないようで、店の奥にある作り立ての品をいただけるようだ。「はい、お待たせしました」「この店の創業は何年ですか?」「おじいちゃんの代から始めたので80年以上は経っていると思いますが」。ホームページには「創業95年。先代より続く十勝産小豆を使った自家製餡と手作りの味を大切に守っています」と記載されているもののまあいい。

再び名鉄電車に揺られて自宅に帰った僕は、さっそく「草餅」→「わらび餅」の順に味わった。ふふふ、両方ともマーベラス!「草餅」は何とも言えない、だったら言うなよ。黙って聞けよ。何とも言えないよもぎの風味が☆☆☆で花粉症対策として鼻の奥にすり込みたいくらいだった。残念ながらすり込まんかったけど。僕好みの粒あんもすっげぇいい。そして、主たる商品である「わらび餅」はと言えば、本来のわらび粉を感じられるほどにファンタスティックだった。変に甘いだけのきな粉でごまかしていない潔さを感じる。この店はいい。リピート必至の僕がいる。今回は時季外れで店頭になかった「鬼まんじゅう」も9月に入ったら是非とも味わってみたい。

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