砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

梅園菓子舗の栗・バター入りどら焼きと春帰家で悦に入る

可能な限り真夏に訪れることだけは避けたい【多治見】で甘味と辛味を満喫した一昨日の僕は、城郭の櫓のような荘厳かつ重厚な佇まいからしてワクドキが止まらない『梅園菓子舗 本店』を訪れた。ところが、この僕が入ろうとする8秒くらい前に妙齢のご婦人に先を越されちまった。まあいい。ところでグーグルマップとブログで確認したらほぼ7年半前に「木曽福島」へ行った帰りになんとなくJR多治見駅で途中下車して立ち寄っていた僕がいた。これには僕も驚いた。思えば、その日は12月の夜だったので周囲は真っ暗で店の外観はまったく見えていなかった。

梅園菓子舗 本店

店内に一歩足を踏み入れたら小躍りしたくなった。ほら、ご覧。この風情あるショーケースを。そして、視線を落とすと床は土間だった。さすがは創業が大正5年の和菓子屋だけのことはあり老舗感が満載だ。ほぼ7年半前、この渋いショーケースとむき出しの土間を見て「実にいい」と感心して思わず店員に漏らしたことを昨日の午後2時8分の出来事のように鮮明に思い出した。

梅園菓子舗 本店のショーケース

僕は買うべき和菓子を見定めると物理的には開かないけれど穴が開くほど店内を見回していた。「写真を撮ってもいいですか?」「あ、いいですよ」。狭い店内なので否が応でも僕の先を越した妙齢のご婦人が映り込んでしまうが、これも貴重なご縁だしいい記念になるので遠慮はするな。

梅園菓子舗 本店の店内

僕が見定めて買った和菓子は現在の四代目が考案した1番人気の「栗・バター入りどら焼き」と昭和32年に販売が開始された2番人気の「春帰家」だった。どうやら四代目は岐阜市にあった『香梅』で5年間ほど修業したらしい。僕もその店の粒あんが中毒のようにお気に入りだった。ほほう、それをほうふつさせるような「栗・バター入りどら焼き」に大いに満足した。そして、僕より7つ年上の「春帰家」は粒あんとこしあんの絶妙なバランスを体感できる極上品だった。

栗・バター入りどら焼きと春帰家

梅園菓子舗 本店の僕のレビューとマップ(詳細)はこちら