砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

南知多の乾いた風を感じる櫻米軒の波まくらはクセになる

もっと言えば、カルビーのかっぱえびせんよりやめられない止まらない。では、そろそろ本題に入ろう。ほぼ4年ぶりに【常滑】を訪れた一昨日の僕は、その前に適度にこよなく愛す知多郡は南知多町に立ち寄ると降り注ぐ太陽に罵詈雑言を浴びせながら交差点にそびえ立つ『櫻米軒』に駆け込んだ。その屋号は異なるものの江戸末期に創業すると三代目の時代に「屋号を今の時代にマッチしたカッコいい名前にしようじゃないか」「欧米か?」「それだよ!櫻米だ」という流れで現在の屋号となったわけであるはずがなければこれが江戸末期から続く建物であるはずもない。

櫻米軒

塩分を大量に含んだ汗を拭いながら店内に一歩足を踏み入れると思いのほか狭く、地元の旅館や各地の土産物売り場などに運び出されると思われる商品が所狭しと雑然と積み上げられていた。そのような光景もまた老舗っぽくて僕は好き。今さらだけれど改めてこうして画像を見てみると「ふところ餅」なる商品もあるようだが、基本的に「波まくら」一択なのは間違いないだろう。

櫻米軒の店内

笑顔のステキな女性スタッフに「写真を撮ってもいいですか?」と尋ねると「はい、どうぞ」とさらにステキな笑顔で微笑んでくれた。どうもありがとう。そのとき歴史ある暖簾(のれん)を守っている五代目が「どうぞ」とあいさつ代わりの「波まくら」の現物を僕に手渡してくれた。どうもありがとう。もしかしたら五代目じゃなかったかも知れない。まあいい。そんなことより店内に入ったときから気になって仕方なかったガラス越しの手仕事風景を動画に収めてご満悦。

江戸末期に初代が創業し三代目が現在の屋号に変更し四代目が昭和33年に必死こいて考案した「波まくら」を五代目が全国へ着実に販路を広げている。僕的には二代目の存在が気になるが、今回のところはその話は置いといて、自宅に帰ると電光石火で後ろから前から丁寧に頬張った。手包みにこだわっているせいだろう薄くのばした生せんべいの皮の食感がちゃんとあっていい。粒あんとの相性もバッチグーだ。これがこしあんだったらきっと残念ちゃんだったに違いない。僕はスタンダードな「プレーン」のみの「波まくら」を買ったが、同封の説明書きには「抹茶と梅は本店のみで販売しています」とのことだった。言ってくれればそっちも買ったのに・・・。

波まくら

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