砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

菊水堂の銘菓の傘岩まんじゅうと栗粉餅で秋の訪れを知る

猫も杓子もそこら中のコンビニのショーケースも栗のスイーツでいっぱいの季節となりました。秋だ。秋になると東濃方面に行きたくなることに決めたせいで【恵那】を訪れた一昨日の僕は、その日の〆として感度が今ひとつ鈍っている『菊水堂』の自動ドアを強引に開けて押し入った。

菊水堂

「は?」「いらっしゃいませ」「あ、このミニカーは何ですか?」「趣味(笑)。お父さんの趣味」「はぁ・・・」。さらにその右横にはネオンテトラやコリドラスなど僕がこよなく愛す熱帯魚の水槽が並んでいた。「これはいい趣味ですね(笑)」「(爆笑)」。しかし、明るい女将さんだこと。

菊水堂のミニカー

熱帯魚の水槽を眺めながら「名物は何ですか?」と僕が尋ねると「この傘岩まんじゅうです」と女将さんが教えてくれた。僕は「傘岩まんじゅうを4個と栗粉餅を10個ください」と言った。続けて「創業は何年ですか?」と尋ねると「明治の終わりなので110年以上ですね。恵那では一番古いんですよ」とのことだった。「それは歴史がありますねぇ」「現在は息子が四代目として継いでいますが、ミニカーは三代目の趣味です(笑)」。では、熱帯魚も三代目の趣味かしゃん?

菊水堂の店内

この際、いい機会だから説明しよう。傘岩とは恵那峡の一角に凛としてそびえ立つ天然記念物の珍石、つまり珍しい石のことである。それをモチーフにした「傘岩まんじゅう」は『菊水堂』の創業以来、つまり明治の終わりから守り続ける銘菓なんだ。自宅に帰るや否やクルミと粒あんが絶妙にマッチした「傘岩まんじゅう」と濃厚な「栗粉餅」を熱い珈琲と共に徹底的に味わった。ちなみに「栗粉餅」の中から左上の「傘岩まんじゅう」が出てきたわけではないので念のため。

傘岩まんじゅうと栗粉餅

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