砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

安永餅本舗 柏屋の安永餅が生まれる風景に酔い痴れた僕

確実に前にも言ったが何度でも言おう。桑名市の安永餅、四日市市のなが餅、鈴鹿市の立石餅のビッグ3を「北勢三大名物餅」と言う。諸説あります。その中の「安永餅」をゲットすることを主たる目的として【桑名】を訪れた一昨日の僕は、それを製造&販売している『永餅屋老舗』と『安永餅本舗 柏屋』の二者択一で当然のように後者をチョイスした。その理由は、僕は前者を愛しているが、後者はこよなく愛しているからだ。前者についてはそのうち取り上げてみたい。

安永餅本舗 柏屋

女将さんらしき女性に「僕、ここの安永餅がモーレツに大好きなんです。遠方から7時の電車に乗って来たんですけど作業場の風景を間近で見ることはできないでしょうか?」と今年に入って1番丁重な日本語でお願いしたら「ありがとうございます(笑)。ちょうど今、作っているのでご覧ください。あちらが社長ですので何か質問があったら何でも聞いてもらっていいですよ」と「え?いいの?本当に?」と唖然とするくらい快くOKしてくれた。本当にどうもありがとう。

安永餅本舗 柏屋の作業風景

創業は江戸時代の真ん中へん頃のようだ。丁寧に炊き上げた北海道産のあんこを瑞々しいお餅で胎盤のように包み込むという昔も今も変わらぬ製法で一本&一本を手づくりにこだわっている。翻訳してもう一度だけ言おう。て、て、手焼きだよ!ベルトコンベアなどここには存在しない。すべては熟練した職人の技の勘と目分量なんだ。手焼きこその焦げ目が素晴らしいじゃないか。などというステキな言葉をチキン野郎の僕が目の前の女将さんらしき女性に言えるはずもない。

安永餅本舗 柏屋の店内

僕は20本の「安永餅」を買った。一日に何千本も手焼きしていると思うと、その一噛みごとに糖分を含んだ熱いものがジワッと込み上げてくる。これを「1噛みで2度おいしい」と僕だけはそう呼んでいる。バカ。作業場を見学させてもらった際に1本の焼き立てを店内でいただいた。それはもう珠玉の逸品だったが、少し硬くなった「安永餅」をオーブントースターで軽く焼いたそれもまた格別な一品となった。それはそうと2025年10月22日現在、桑名の地域資源を活かした「地域体験プログラム」の中に『安永餅本舗 柏屋』の「安永餅」を手焼き体験できる画期的なプログラムがあるようなので是非とも来年はそれにもチャレンジしてみたい僕がいる。

安永餅

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